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付録2 手入力によるプロバイダー向け設定

電子メールや郵送、FAXなど、オンラインサインアップ以外の手段によってプロバイダーと契約した方の場合は、Netscape Ez Dialerが自動設定をおこなえません。その場合は自分自身でプロバイダー向けの設定をする必要があります。以下では、その方法を参考用に解説します。

 1. MacPPPの設定 

システムフォルダのコントロールパネルに「Config PPP」があります。ここからプロバイダーへ接続するための設定をおこないます。

ポート名 

 ご自分のMacintoshの背面で、モデムケーブルを接続しているポート(モデムポートかプリンタポートのいずれか)を選択します。英語表記のModem Portは選択しないようご注意ください。その場合、マウスで押し直すと日本語の「モデムポート」となります。
 PowerBookシリーズの場合は、「プリンタ/モデムポート」などとなります。また、内蔵モデムを使用している場合は「内蔵モデム」を選びます。また、内蔵ボード型のTA製品を使用している場合は、専用の名前を選択してください。

動作可能時間 (分) 

 プロバイダーへの接続後、一定時間ご利用がない場合に自動的に回線を切断する機能です。初期設定はNone(=自動切断機能を使わない)ですが、うっかり接続したまま、忘れてつなぎっぱなしになる事態を避けるため、必ずNone以外に設定してください。一般的には5〜10分にします。

エコー間隔(秒) 

 初期設定のまま「なし」でかまいません。

自動接続しない 

 自動接続を切る機能です。□に×をつけてください。

ターミナルウインドウ 

 初期設定のまま□でかまいません

閉じるときに接続解除 

 □に×をつけてください。

消音モード 

 □に×をつけてください。

PPPサーバ 

 まず「新規...」ボタンをクリックしてください。接続先の名前の入力を促すウィンドウが現われるので、プロバイダー名を入力して「OK」をクリックします。すると、PPP サーバ欄にプロバイダー名が入ります。

以上の入力が済んだら、左下の「設定...」ボタンをクリックしてください。次の設定画面に移ります。

ポート速度 

 ここではMacintoshとモデム(またはTA)との間の通信速度を設定します。原則的にはモデムやTAの通信速度より大きい値に設定します。標準的な14,400bpsのモデムなら19,200bps、また最近市販されている28,800bpsのV.34モデムなら38,400bpsで設定しましょう。  内蔵ボード型の同期64kTAの場合は115kに設定しましょう。外付けタイプの同期64kTAの場合も115kにしますが、あなたのMacintoshの機種によっては、Macintosh自身が115kに対応していない場合があります。そのような機種の場合は57,600bps以下に設定します。

フロー制御 

 Macintoshとモデムの間のデータの流れをコントロールする機能です。
「CTS & RTS (DTR)」を選択してください。
(ご注意)
大半のモデムは工場出荷段階で「CTS/RTS」に対応する設定になっていますが、外国製など一部のモデムは初期設定で「Xon/Xoff」というフロー制御に設定されている場合があり、接続が正常におこなえない場合があります。お手持ちのモデムのマニュアルを調べて、もしXon/Xoffの初期設定であれば、ディップスイッチや初期化コマンドによって設定を変えるようにしてください。

トーンまたはパルス 

 あなたの回線が、プッシュ回線の場合が「トーン」、ダイアル回線が「パルス」です。どちらかを選択してください。ISDNの場合は「トーン」です。

電話番号 

 プロバイダーから通知されたアクセス用の電話番号を入力します。
(ご注意)
 社内の内線からダイアルアップしたい場合で、構内交換機によるゼロ発信の場合は電話番号の冒頭にゼロとコンマを付け加えて、「0, XXXX-XXXX」とすることで、ダイアルアップが可能な場合があります。0発信以外の方法で外線につなげる場合は一般に、モデムでの通信に特別な工夫が必要ですので、内線の管理者にご相談ください。

モデム初期値 

 ご使用のモデムの初期化コマンドを入力します。モデムの製品によって初期化状態が異なり、正確に設定するにはケースが異なります。詳しくはモデムの解説書をご参照ください。わからなければ、とりあえずは空欄のままで試してみることもできます。
 同期64kbpsのTAの場合、インターネット接続用のコマンドが用意されている場合がありますので、取扱説明書をごらんください。わからなければ、とりあえず空欄のままためしてみることもできます。

(参考データ) 

 現在市販されている主要なモデムとTAで、推奨される設定を以下に紹介します。 モデム名、初期値化コマンド、モデム種別、フロー制御、速度、の順になっています。

推奨設定

Appleパーソナルモデム
AT&FアナログモデムCTSのみ38400
Apple Expressモデム
AT&F¥N3 アナログモデムCTS&RTS(DTR)38400
AIWA
AT&D0&C1&M5¥J0¥V2¥Q3アナログモデムCTS&RTS(DTR)38400
PC-LINK
AT&F&D0アナログモデムCTS&RTS(DTR) 38400
OMRON
AT&FE0アナログモデムCTS&RTS(DTR)38400
SUNTAC
AT&FE1Q0&D0ナログモデムCTS&RTS(DTR)38400
Panasonic
ATE1¥V2&K1&Q5アナログモデムCTS&RTS(DTR) 38400
HUCOM-EX
AT&FX3S0=0&D0アナログモデムCTS&RTS(DTR) 38400
Microcom ESII
AT&FX3S0=0&D0アナログモデムCTS&RTS(DTR) 38400
Supra FaxModem
AT&F1W1X3アナログモデムCTS&RTS(DTR)38400
その他のモデム
ATX3アナログモデムなし38400
NEC Aterm IT (同期64K)
ATS146=1$S12ISDN TA(同期64Kbps)CTS & RTS(DTR)57600
MN128 (同期 64K)
ATS146=1$S12ISDN TA(同期64Kbps)CTS & RTS(DTR)57600
以上の入力が済んだら、左下の「認証...」ボタンをクリックしてください。次の設定画面に移ります。

Auth ID 

 プロバイダーへのアクセス用IDを入力します。入力時にローマ字の「O(オー)」を数字の「0(ゼロ)」に間違えることが多いのでご注意ください。「l (小文字のエル)」と「1(数字のいち)」や「. (ドット)」と「, (カンマ等)」の間違えもよくあります。

パスワード 

 プロバイダーへのアクセス用パスワードを入力します。入力時にローマ字の「O(オー)」を数字の「0(ゼロ)」に間違えることが多いのでご注意ください。「l (小文字のエル)」と「1(数字のいち)」や「. (ドット)」と「, (カンマ等)」の間違えもよくあります。

以上が入力できたら、画面右下の「OK」をクリックしてください。先に設定した画面に戻るので、さらに右下の「終了」をクリックします。これで最初のConfig PPPコントロールパネルに戻ります。以上で設定は終了ですのでConfig PPPを閉じてください。

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